エミレーツ・スカイカーゴ、5年間で40万トン以上の医薬品を輸送

エミレーツ航空は、貨物部門のエミレーツ・スカイカーゴが5年間で40万トン以上の医薬品を世界各地へ輸送したと発表した。

2016年9月には、ドバイ国際空港にEUの適正流通基準(GDP)認証を受けた医薬品専用施設を開設したほか、医薬品専門サービスを提供する「エミレーツ・ファーマ」を発表するなど、医薬品の安全で効率的な輸送体制を構築してきた。今年9月以降は、CargoWise(カーゴワイズ)プラットフォームを通じて、エミレーツ・スカイカーゴのフライトと在庫状況の確認や直接予約も可能になった。

現在は1日200トンの医薬品を20,000平方メートル以上の施設で取り扱っている。輸送量の約3分の1がインド発だという。温度管理ができるクールドーリーを約50台保有している。

2020年8月には、新型コロナウイルスワクチンの輸送に適したハブの解説準備を開始。これまでに、2億5,000万回分の新型コロナウイルスワクチンをドバイ経由で75都市以上へ輸送した。最近、GDP認証を受けた医薬品専用設備の保管冷蔵室にパレット・ポジションを94か所追加し、1度に約6,000万〜9,000万本のワクチンの追加保管が可能となった。

エミレーツ航空のナビル・スルタン貨物部門上級副社長は、「エミレーツ・スカイカーゴでは、お客様が貨物に対してますます専門的なソリューションを求めていることを早い時点で認識していました。これには大切な命を救うため、非常に厳しい条件で輸送しなければならない医薬品が含まれていました。緻密な計画、インフラ、手順、人材などへの多大な投資を経て、2016年9月GDP認証を取得したドバイの最先端施設を中心とした医薬品輸送のトータルソリューションを製薬会社のお客様に提供開始しました。市場から圧倒的な好評価を受け、『夏場のドバイは医薬品貨物が避けなければならない場所』というイメージを、『ドバイは一年中、製薬会社のお客様にとって信頼できるハブである』という認識へ短期間で転換することができました。医薬品の取扱量は年々増加しており、これまでに『エミレーツ・ファーマ』で4億キロ以上の医薬品を輸送してきました」と述べた 。

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