帝国ホテル東京、新デザインを発表 2036年完成予定

帝国ホテル東京

帝国ホテルは、2036年に完成予定の帝国ホテル東京の新本館のデザインを、フランス在住の建築家の田根剛氏が手掛けると発表した。

帝国ホテルは3月に、本館とタワーの建て替え計画を発表していた。現在の本館の建物は、1970年に開業した3代目で、大阪万博を機に建て替えた。今回は2031年度〜36年度にかけて建て替えを予定している。新タワー館の建て替えを合わせた事業規模は約2,000億円から2,500億円規模。

「品格・継承・挑戦」の3つのキーワードのもとで、国際的に活躍する国内外の建築家を候補にコンペを実施した。田根氏が提案したコンセプトは「東洋の宝石」で、「帝国ホテルの歴史を深く考察し、それに立脚して未来につながる建物を造る」というアプローチ姿勢が高く評価された。田根剛氏は、1979年生まれ。エストニア国立博物館や弘前れんが倉庫美術館などを手掛けている。

帝国ホテルは、1890年に渋沢栄一氏の「社会の要請に応え、貢献する」という信念とともに、明治政府の国策によって海外からの貴賓を遇する迎賓館として開業した。