大阪で3,000個売れた ピーチの「行き先が選べない旅くじ」、渋谷パルコに登場

“行き先が選べない旅ガチャ”として大阪で話題になったピーチ・アビエーションの「旅くじ」が、東京の渋谷パルコに登場した。

カプセルの中には、特定の旅先と、その路線の航空券を購入する際に使えるピーチポイントの交換コードなどが書かれた紙が入っている。1回5,000円で、当たるピーチポイントは6,000円分以上。「泥染めにチャレンジして奄美色に染まってきて」など、旅先に応じたユニークなミッションも書かれており、達成した写真に指定のハッシュタグをつけてピーチのサイト「tabinoco」に投稿すると、抽選で3,000円分のピーチポイントが当たる。

8月16日に大阪の心斎橋パルコに設置されると、行き先がランダムで決まるという仕組みが「水曜どうでしょうみたい」などとSNSなどで話題となり、約2か月で3,000個以上売れた。多い日では1日に約150個売れ、売り切れることもあったという。発案した事業戦略室ブランドマネージャーの小笹俊太郎氏は、「こういう世の中なのでシンプルに面白いことをしたいなと始めた」と話す。設置前は「1日1個くらい売れたらいいかな」と思っていたが、予想外の反響に「みなさんワクワク感を求めてらっしゃるんだな」と驚いたという。

渋谷パルコでは6階「CYBERSPACE SHIBUYA」に設置。東京/成田発着の札幌/千歳・女満別・釧路・大阪/関西・福岡・長崎・宮崎・大分・奄美・沖縄/那覇・石垣の11か所の行き先が出る。確率は「完全に均等」(小笹氏)で、当たるピーチポイントの額は「セールを上手に使えば往復できるくらい」。支払い方法はPayPayのみで、設置期間は12月末までの予定。

初日のオープンと同時に訪れた横浜市の大学生の女性は、新千歳空港行きが当選。「祖母が札幌に住んでいる。狙っていたので嬉しい」と喜んだ。数十人の行列を目にした小笹氏は「怖いくらいの反響」と驚いた表情。「飛行機好き、旅行好きの方以外にも“おもしろそうやな”と思ってもらいたい」と話した。地方にも設置してほしいという声が上がっており、他都市への展開も検討中だという。

▲PayPayのスキャン支払いで引ける