メルコリゾーツ、横浜でのIRライセンス取得に向けた活動中止

メルコリゾーツ

メルコリゾーツ&エンターテインメントジャパンは、横浜での統合型リゾート(IR)のライセンス取得に向けた活動を中止すると発表した。

横浜オフィスは閉鎖するものの、東京都内のオフィスは維持し、日本国内での開発機会を模索していくとしている。

ローレンス・ホー会長兼最高経営責任者(CEO)は、「ここ数年、当社はパートナーと協力して、横浜を世界的観光地とするような、横浜のユニークな特性と文化を反映したワールドクラスのIR提案に注力してきました。アジアのプレミアムセグメントに焦点を当て、品質とクラフトマンシップへのこだわり、そして世界的なエンターテインメントデスティネーションを実現することをコンセプトに、私たちは、メルコリゾーツのクオリティーにフォーカスしたパートナーシップを大切にするアプローチで、世界で最も先進的な保護措置を策定し、厳格な倫理的なビジネス行動に基づく過程を経て、このリゾートを設計し、提案を行いました。残念ながら、横浜市民の同意を得られず、明確な評決が市長選によってくだされました。IR反対を掲げて立候補し、当選した新市長の方針により、私たちが目指してきた横浜でのIR実現の扉は正式に閉じられたことになります。大変遺憾ではありますが、これまでの過程を通じて形成された友情に感謝するとともに、多大なご支援をいただいた横浜市の皆様、自治体、ビジネスやコミュニティパートナーの皆さまに心からお礼を申し上げます。メルコリゾーツは10年以上に渡り、日本の長期的な可能性を固く信じ、日本における世界最高の統合型リゾートの開発に取り組んでいます」とコメントした。

横浜のIRをめぐっては、ゲンティン・シンガポールとセガサミーホールディングス、鹿島建設の3社によるコンソーシアムと、メルコリゾーツ&エンターテインメントと大成建設の2社によるコンソーシアムが審査を通過していた。

メルコリゾーツ&エンターテインメントジャパンは、メルコリゾーツ&エンターテインメントの日本法人。メルコリゾーツ&エンターテインメントは、2006年にNASDAQ市場に上場し、マカオの6つのカジノ経営権の1つを所有している。