長崎IR、カジノオーストリアを優先交渉権者に選定

長崎県は8月10日、長崎での統合型リゾート(IR)のRFP(公募・選定)で、優先交渉権者にカジノオーストリアインターナショナルジャパンを8月6日付けで選定したと発表した。次点はオシドリ・コンソーシアムを選んだ。

長崎でのIRの審査には、第1次審査に5者が参加。第1次審査では、NIKI & Chyau Fwu (Parkview) Group(ニキ チャウフー パークビュー グループ)、オシドリ・コンソーシアム、カジノ・オーストリア・インターナショナル・ジャパンの順に得点案が高かった。カジノ・オーストリア・インターナショナルの運営能力の得点案は5者で最も低かった。

第2次審査には上位3者が参加し、カジノ・オーストリア・インターナショナル・ジャパンが697点、オシドリ・コンソーシアムが682.8点、ニキ・チャウフー(パークビュー)グループが667.1点となった。

選定にあたって、審査委員会は4回開催された。委員長はながさき地域政策研究所の菊森淳文理事長、副委員長は長崎県立大学地域創造学部公共政策学科の西岡誠治教授、委員は長崎県副知事や佐世保市副知事など7名が務めた。

なお、オシドリ・コンソーシアムは、長崎県が課す制約が不合理で、現状では合理的かつ効果的な方法で事業を行うことが出来ない」などとして、参加を取りやめることを発表している

カジノオーストリアインターナショナルジャパンは、オーストリア国営企業のカジノオーストリアインターナショナルの日本法人。1934年にオーストリア政府がカジノオーストリアAGを設立し、1976年に世界進出を目的としてカジノオーストリアインターナショナルを設立した。日本への進出は2018年11月に明らかにしている。