アメリカン航空、南米のULCCジェットスマートと提携へ

アメリカン航空(ボーイング787-8型機)

アメリカン航空は、南米の超格安航空会社(ULCC)のジェットスマートに出資する。趣意書を締結した。

アメリカン航空はジェットスマートに出資し、少数株主となる。インディゴ・パートナーズとともに、南米での将来的な事業拡大に向けた追加出資も行う。マイレージプログラムのアドバンテージも提携し、マイルの獲得や利用ができるようにする。最終的な契約の後、政府や当局の承認を得る必要がある。

アメリカン航空のグローバルなフルサービスと、ジェットスマートの南米での補完的なネットワークを結びつけるものとしており、南北アメリカで競争力のある運賃と幅広い旅行の選択肢を提供するとしている。

アメリカン航空は、ラタム航空と20年以上に渡って提携関係にあったものの、デルタ航空の出資に伴い、ラタム航空はアメリカン航空との提携を解消するとともに、航空連合のワンワールドを脱退した。ワンワールドにとって、南米は空白地帯となっている。

ジェットスマートは、チリとアルゼンチンを拠点とする、インディゴ・パートナーズ傘下のULCC。エアバスA320型機で、南米33都市に路線網を展開している。アメリカン航空は、1942年にラテンアメリカに就航し、南米17都市に乗り入れている。