世界貿易センタービル跡地にホテルや「観光プレ体験施設」を整備

世界貿易センタービルディング、鹿島建設、東京モノレール、JR東日本は、浜松町駅西口で開発を進めている「都市再生特別地区(浜松町二丁目4地区)A街区」における都市計画の変更手続きを開始した。

2013年3月に都市計画決定の告示を受け、街区内にはすでに竣工済の建物もあるものの、社会的背景や周辺環境の変化に対応し、観光拠点や都心型MICE拠点の形成などを見込み、計画を変更する。

A街区の本館にあたる地上47階・地下3階建てのA-1棟、ターミナルにあたる地上8階・地下3階建てのA-2棟が対象で、現在の世界貿易センタービル部分にあたる。世界貿易センタービルは6月30日に閉館しており、解体工事に着手する。

建物低層部の緑化計画を見直し、旧芝離宮恩賜庭園や隣接街区・大門通りなど、周辺環境との緑の連続性を強化するほか、陸・海・空の玄関口としての立地特性を生かし、東京、港区、浜松町駅周辺エリア、日本各地の新たな魅力や楽しみ方を多言語でのデジタル・リアル体験を通じて訪日外国人旅行者に情報発信する「観光プレ体験施設」を整備する。さらに、A-1棟の高層部分を、世界的知名度を有する国際水準の宿泊施設とする。2029年度の竣工を予定している。