JR西日本、中国地方大雨で山陽線など運転見合わせ 9日も影響残る見通し

JR西日本は、中国地方の大雨の影響で、7月8日には運転見合わせが相次いだ。9日も多くの路線で影響が残る見通しだ。

山陽地方では、8日は広島エリアの全線と山口エリアの一部路線で運転を見合わせた。山陽線など運転を見合わせた線区の運転再開は9日の午後になる見通し。なお、呉線の三原〜広駅間と、岡山エリアの山陽線、松永〜三原駅間は、9日の終日運転を見合わせることを決めた。

山陰地方では、8日は広い範囲で運転を見合わせた。9日は、山陰本線の鳥取〜出雲市駅間、木次線の宍道〜備後落合駅間で終日運転を見合わせることを決めた。なお、これらの線区では、路盤流出や土砂流入、線路冠水などが確認されており、復旧には時間がかかる見込み。境線や伯備線などは通常運転を行う予定。

9日の特急列車は、岡山〜出雲市駅間の「やくも」、鳥取〜新山口駅間などの「スーパーおき」、鳥取〜益田駅間などの「スーパーまつかぜ」は全列車が運休する。9日始発駅発車の寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」も上下列車全区間が運休する。岡山〜鳥取駅間の「スーパーいなば」、京都〜倉吉駅間の「スーパーはくと」もほとんどの列車が運休する。

JR西日本は、山陰エリアの運転見合わせについて、復旧に時間がかかる見込みであることなどから、JR西日本の在来線各駅、山陽新幹線、北陸新幹線(金沢〜上越妙高駅間)を発着・通過するきっぷに対し、払戻・有効期間の変更を無手数料で行う対応(旅行中止の慫慂)を実施する。