NEXCO西日本、超高耐久床版「Dura-Slab」を高速道路橋として初採用

超高耐久床版

NEXCO西日本と三井住友建設は、超高耐久床版「Dura-Slab」を、中国自動車道六日市インターチェンジ(IC)~鹿野IC間の蓼野第二橋下り線での床版取替え工事に、高速道路橋として初めて採用する。

鉄筋やPC鋼材に代わるもので、腐食しないことが特徴。両社は非鉄製橋梁構造物に関する共同研究を2010年より進めており、実証実験で施工性や安全性が確認できたことから、採用を決めた。

並行して開発していた箱桁構造の超高耐久橋梁「Dura-Bridge」、プレキャスト製の超高耐久壁高欄「Dura-Barrier」は、2020年に完成した、徳島自動車道別埜谷橋で本線橋として採用している。

鋼材腐食によるコンクリート片はく落などによる第三者被害を防ぐことができるほか、耐久性の向上による長寿命化、維持管理や更新時の二酸化炭素排出量削減もじつげんできるという。特に飛来塩分や凍結防止剤散布による鋼材の腐食環境が厳しい箇所での床版取替え工事などに有効だという。