下地島空港で航空貨物取扱体制の構築検討、実証事業開始

下地島エアポートマネジメントは、航空貨物取扱体制構築に向けた実証事業を開始する。

宮古島市と沖縄県からそれぞれ委託を受け、スカイマークや宮古島市内の貨物運送利用事業者と連携して実施する。宮古空港の航空貨物取扱量は増加傾向にあり、とりわけマンゴーなどの農産物の出荷ピーク時や荒天による海況悪化など、貨物が集中するタイミングで頻繁に滞貨が発生しているほか、コロナ禍では宮古空港を発着する航空便が減便され、滞貨を回避するため貨物臨時便が多く運航されている状況が背景にあるという。

現在、下地島空港には貨物上屋をはじめとする貨物取扱施設がないため、空港敷地内に貨物計量と一時蔵置のための簡易的な設備を設置し、貨物の取り卸しができる体制を整備する。そのうえで、スカイマークが運航する定期便の一部での貨物輸送を通じて、貨物取扱体制構築に向けた調査や事業性の検証等を行う。

期間は7月から2022年2月までを予定する。この事業を通じ、2022年度以降の安定的・継続的な航空貨物取扱いを目指すほか、将来的には下地島空港における貨物上屋の建設や、国際貨物の取扱に向けた体制構築についても検討するという。