ヴァージン・ギャラクティック、FAAが宇宙への商業飛行を承認

ヴァージン・ギャラクティック・ホールディングス

ヴァージン・ギャラクティック・ホールディングスは6月25日、アメリカ連邦航空局(FAA)から、宇宙への商業飛行が承認されたと発表した。

5月22日に実施した3度目の有人試験飛行では、アメリカ・ニューメキシコ州スペースポートアメリカから出発。速度はマッハ3で、高度55.5マイル(約89キロ)に達した。改善した水平尾翼や飛行制御装置は、予測通り強力な性能を示しており、客室環境も想定通りと、結果は良好だった。今夏以降も3回のテスト飛行を実施し、商業飛行に備える。FAAが、宇宙への商業飛行の免許を交付したのは初めて。

日本では、公式代理店のクラブツーリズム・スペースツアーズが、ヴァージン・ギャラクティック・ホールディングスの宇宙旅行を販売している。3日間の事前トレーニングプログラムと健康診断の後、パイロット2名と乗客6名を乗せて出発。宇宙船「スペースシップ2」は高度15キロで、母船の「ホワイトナイト2」から切り離され、マッハ3.3で高度100キロの宇宙空間に到達する。宇宙から帰還時はグライダー飛行で戻る。所要時間は約2時間で、4分間の無重力体験ができる。旅行代金は25万米ドル、参加条件は18歳以上で健康な人。今後、日本人向けの貸し切りフライトも予定しており、任意保険は保険会社が検討中だという。