KNT-CTホールディングス、債務超過で上場廃止の猶予期間入り 6月末にも解消見込む

KNT-CT ホールディングス

東京証券取引所は、KNT-CTホールディングスが、上場廃止に係る猶予期間に入ったと発表した。

有価証券報告書の連結貸借対照表で、事業年度の末日に債務超過の状態であることが確認されたことによるもの。新型コロナウイルスの影響に起因するものとみられることから、猶予期間は2023年3月31日までの2年間となる。

KNT-XTホールディングスの2021年3月期末時点の純資産は、96億5,400万円の債務超過だった。親会社の近鉄グループホールディングスや主力取引銀行傘下のファンドを引受先とする第三者割当増資により、6月30日に総額400億円の払込みを受け、債務超過の解消を見込んでいる

KNT-CTホールディングスでは、2024年度末までに、2020年度末より人員を約3分の1減らすなどの人員調整や組織再編、ITコストや事務所経費などの削減により、2022年度には約200億円の経費を減らすほか、2025年度には100億円以上の営業利益の改善を見込んでいる。