FAA、マスク着用指示を無視した乗客に最大15,500米ドルの罰金

アメリカ連邦航空局(FAA)

アメリカ連邦航空局(FAA)は、客室乗務員の指示に従わなかった乗客4名に対し、7,500米ドルから15,500米ドルの罰金の支払いを求めると発表した。

乗客の手に負えない危険な行為に対する、FAAの「ゼロ・トレランス・ポリシー」による強制措置として行うもの。連邦法では、乗務員への暴行や脅迫、妨害を禁じており、罰金や懲役刑の対象となるとしており、FAAでは、連邦法で禁止されている行為を行った乗客に対し、「ゼロ・トレランス・ポリシー」を厳格に適用している。今年起きた乗客の問題行動は約3,000件で、そのうち約2,300件がマスク着用義務に応じない乗客だった。

マスクの着用を少なくとも10回指示したものの無視し、機内で提供していないミニボトルのアルコールを飲んだ、フォートローダーデール発ラスベガス行きのジェットブルー航空機の乗客に対し、15,500米ドルの支払いを求める。

マスクの適切な着用を拒否し、叫んだり汚い言葉を使ったほか、客室乗務員が出した警告文を読もうとせず、到着地をフォートローダーデールに変更した、ニューヨーク発カンクン行きのジェットブルー航空機の乗客に対し、10,500米ドルの支払いを求める。

化粧室内で電子タバコを吸ったことで、煙探知器が作動したほか、マスクを正しく着用せずに機内を歩き、客室乗務員の指示を無視した、ボイシ発ロサンゼルス行きのアラスカ航空機の乗客に対し、10,300米ドルの支払いを求める。

客室乗務員のマスクの着用の指示に何度も従わなかった、フォートマイヤーズ発デンバー行きの乗客に対し、7,500米ドルの支払いを求める。

アメリカ疾病対策センター(CDC)やアメリカ運輸保安局(TSA)、アメリカ運輸省は5月14日、旅行者に対し、アメリカを発着する航空機やバス、列車などの公共交通機関や空港、駅などでは、マスクの着用が義務付けられていることを注意喚起している。