三重県鳥羽市の松浪、民事再生法の適用申請 負債総額12億1,700万円

東京商工リサーチ

東京商工リサーチによると、松浪が5月10日、民事再生法の適用を申請した。

松浪は、1967年に「海女料理」の宿を謳う民宿を、三重県鳥羽市に開業。新鮮な魚介料理を売りとして人気を博していた。1996年には新たに客室数54室の「浜の雅亭一井」を開業し、ピーク時には8億円超の売上高をあげていた。

同業他社の進出や長引く景気低迷などの影響で売上は停滞、2016年には施設の老朽化や耐震不足などのため「松浪」を閉鎖していた。2020年に入ると、新型コロナウイルスの影響で客足が遠退き、2020年4月期の売上高は約4億1,200万円まで減少。Go To トラベルキャンペーンで一時的に集客が回復したものの、最後の感染拡大に伴い、民事再生法の適用を申請した。負債総額は約12億1,700万円。