JR西日本、一部線区で昼間のダイヤ見直し 約130本対象、10月にも

JR西日本は、10月にも昼間時間帯を中心に、一部線区でダイヤを見直す。詳細は7月にも公表する。

新型コロナウイルスの影響で、コロナ前と比べて在来線は約3割、近畿エリアとその他のエリアでは約6〜7割に利用率が落ち込んでいる。ワクチンの接種の進捗により回復が期待できるものの、コロナ前の水準に戻らないことを見込み、構造改革の一環として来春のダイヤ改正を前倒して実施する。

利用の減少率が大きい昼間時間帯を中心に、列車本数と利用状況の乖離が大きい、近畿エリアの琵琶湖線、JR京都線、JR神戸線、山陽線、赤穂線、大和路線などの近畿エリアで約60本、その他西日本の各エリアで約70本の列車を対象に本数を見直す。

JR西日本では、2月から順次、サンダーバードやはるかなどの一部定期列車の運転休止や臨時列車化を行っている。また、3月のダイヤ改正では、深夜時間帯を中心に約300本の列車やダイヤを見直した。来春のダイヤ改正では、朝通勤時間帯を含めた見直しを実施することを予定している。

大阪・京都・三ノ宮の主要3駅の4月の平日の利用率は、2019年4月と比べ、午前6時台までの早朝時間帯は16%、午前7時から9時までの朝時間帯は27%、午前10時から午後3時までの昼間時間帯は37%、午後4時から8時までの夕方時間帯は28%、午後9時以降の夜間・深夜時間帯は59%、利用が減少している。