三菱造船、名門大洋フェリーの「フェリーきょうと」新造船を進水 12月就航

三菱造船は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構と名門大洋フェリーから受注して建造中の2隻の大型フェリーのうち、1番船「フェリーきょうと」の命名・進水式を三菱重工業下関造船所江浦工場で、5月13日に行った。

全長約195メートル、幅約27.8メートル、深さ約20.3メートル、総トン数約15,400トンと、名門大洋フェリーとしては最大。旅客定員は675名で、12メートルトラック約162台と乗用車約140台を積載できる。

内装コンセプトは、日本の情緒を感じさせる「古都のたたずまい」で、船体の大型化により広々とした公共スペースを有し、展望レストラン、展望浴室、展望ラウンジを設けた。客室の大部屋は廃止し、ベッド化している。

推進プラントはハイブリッド型アジマス推進加勢方式を採用し、空気潤滑システムと組み合わせることにより、大型トラック1台を運ぶために必要な燃料消費量を既存船より約35%削減するなど、省エネ化を図っている。

今後、艤装工事や試運転などを経て12月に引き渡された後、2002年から運航する「フェリーきょうとⅡ」の代替船として、12月から大阪~北九州・新門司航路に就航する。