水泳飛込W杯出場の外国選手ら、特例措置で続々と入国 入国に3時間も【独自】

羽田空港・国際線ターミナル

東京五輪の最終予選会となる、水泳飛込のワールドカップ(W杯)が5月1日から実施されるのに伴い、参加する外国選手団が続々と羽田、成田の両空港に到着している。新型コロナウイルスの感染拡大後、五輪出場に直接つながる選考会が東京で行われるのはこれが初めて。

緊急事態宣言下での大会実施となるが、選手らには隔離が免除される。到着に際し、日本国内での感染対策を遵守する宣誓書の記入のほか、主催者に対して行った事前登録内容との確認が求められるという。その後、選手らは4月28日から始まる公式練習に備え、会場近くの大会公式ホテルに主催者が用意したバスで向かった模様だ。

こうした特例措置は日本政府が新型コロナウイルス拡大後に設けた規定「アスリートトラック」に準拠しており、新型コロナウイルスへの感染防止のため、選手らには厳しい行動制限が求められる。行動範囲は会場と宿泊施設との往復に限られ、外部へのショッピングや食事は許されないほか、部外者との面会なども認められない。

大会は、5月6日まで五輪の本会場となる東京アクアティクスセンターで実施される。当初は、4月18日から23日に実施される予定だったが、一時は国際水泳連盟(FINA)が日本での感染対策への不安から催行中止を判断。その後、国際オリンピック委員会(IOC)や東京五輪組織委などとの協議の結果、復活開催が決まった。一方、オーストラリア飛込チームのように、「参加は安全ではない」との判断で自主的に予選参加を棄権し、自ら五輪参加への道を閉ざした例もある。

本誌が関係者から入手した情報によると、きょう4月27日朝にフランクフルトから到着した全日本空輸(ANA)204便には、ドイツとスペインの選手団が搭乗しており、到着から入国までに約3時間を要したという。