ウェザーニューズ、火山の噴火や噴煙をAIで検知 航空会社に提供

ウェザーニューズは、火山の噴火、噴煙を検知する「AI火山灰検知システム」の運用を開始した。

衛星画像を用いて、雲の切れ間から火山の噴火直後の噴煙をリアルタイムに検知、解析する。これまでは、衛星画像を監視することにより、世界各地の活火山の噴煙を検知しており、小規模な噴火では、衛星からみると雲が噴煙に覆い被さることが多く、特に頻繁に噴火せず、監視対象となっていないエリアでの噴火に気づきにくいことが課題だったという。新たなシステムには、雲と火山灰雲における形状、テクスチャ(模様)などの微妙な違いを見分けるモデリングを取り入れた。

今年4月のひまわり8号赤外画像から、インドネシアハルマヘラ島北部にあるドゥコノ山の噴煙を捉えると、赤外線画像では噴煙を確認できないものの、このシステムでは噴煙を捉えることができた。今後は、ライブカメラ映像からの検知なども含め、精度向上を図るとしている。

ウェザーニューズの地象センターが航空会社向けに提供している火山灰拡散予測に導入し、リアルタイムに情報を提供する。