JAL、機内の抗ウイルス・抗菌コーティングを実施 国内初、7月までに完了

日本航空(JAL)は、機内の抗ウイルス、抗菌コーティングを4月より開始した。7月までに全ての機材に施す。

抗菌製品技術協議会(SIAA)の定める抗ウイルス・抗菌性能と安全性が確認されている、中村・フクイヤ製のコーティング剤「ダイヤモンドマジック D-VⅡ」を、座面やテーブル、シートベルト、肘掛け、手荷物棚の取っ手、化粧室、壁面、ギャレーなどに噴霧する。窓ガラスやコックピットは対象外。メーカーが研究機関に委託した試験では、新型コロナウイルスを不活性化する効果があることを確認しており、効果は3〜5年程度持続するという。コーティング済の機材には、ドア横に「SIAA」の認証ステッカーを貼付する。日本エアコミューター(JAC)と北海道エアシステム(HAC)は年内に完了する予定だという。

機体のサイズによるものの、2〜4人で3〜5時間かけてコーティングを実施する。大型機では前後左右に分かれて大人数、単通路の小型機では少人数で、夜間駐機中などに実施する。新造機は受領後にコーティングを施した後、運用を開始する。

JALはすでに、空港の自動チェックイン機を非接触化するほか、チェックインカウンター、自動手荷物預け機、自動チェックイン機、搭乗口カウンター、ステップ車で抗ウイルス、抗菌コーティングを実施している。保安検査場のトレイ、車いすやベビーカーなどの備品、空港ラウンジにも対象を拡大する。機内は夜間に消毒作業を行っていた。

JALは3月15日搭乗分より、PCR検査キットを2,000円で購入できる、JAL国内線PCR検査サービスを開始。すでに利用件数は、17,000件を超えているという。また、スカイトラックス社の「Covid-19 Safety Rating」とAPEXの「Health Safety Powered by SimpliFlying Audit」でも最高評価を得ている。

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