JR東日本、東北新幹線の復旧状況や地震発生時の対応状況を公表

JR東日本は、2月13日夜に発生した福島県沖地震によって被害を受けた東北新幹線の復旧状況や、地震発生時の対応状況についてまとめた。

電柱被害は約60本で、20本が折損、約40本がひび割れや傾斜などの被害を受けた。架線断線は6本、架線金具などの損傷が約550ヶ所、柱の損傷が10本、サイドブロックの損傷が3ヶ所、中層梁損傷が約60ヶ所、スラブ軌道突起部損傷が1ヶ所、軌道変位が約220ヶ所、駅構内の漏水が1ヶ所、駅構内の破損などが約20ヶ所で発生した。

また、新幹線早期地震検知システムによって、地震発生時に緊急停止した列車は11本で、その他に7本が駅に停車中だった。このシステムでは、海岸・海底・沿岸の地震計や緊急地震速報などの情報を元に、警報発令区間内を停電させることで、新幹線を緊急停止させている。

完全復旧まで、那須塩原〜一ノ関駅間では速度を落として運転しており、東京〜仙台・盛岡駅間で所要時間が1時間程度長くなるほか、運転本数も通常の8割程度となる。