ロシア製新型コロナワクチン「スプートニクV」、シェレメーチエヴォ国際空港で接種開始 旅行者にも

シェレメチェボ国際空港

ロシア製の新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」の無料接種を、ロシア・モスクワのシェレメーチエヴォ国際空港で開始した。

ロシア国民の乗客、空港従業員が対象で、ターミナルEの1階にある診療所でパスポートや健康保険証を提示し、発熱などの症状がみられなければ接種を受けることができる。新型コロナウイルスの検査は従来どおり、ターミナルBとDで実施する。

「スプートニクV」は、イギリスの医学誌「ランセット」が2月2日、最終段階の第3相臨床試験で91.6%の有効性を確認したと発表している。このワクチンは間隔を開けて2回接種する必要がある。ロシア政府は2020年8月に、治験完了前に世界で初めて承認している。第3相臨床試験は、ベラルーシやアラブ首長国連邦(UAE)、インドなどでも実施されている。1回あたりの接種コストは10米ドル以下と安価で、20ヶ国以上から提供希望があるという。