ANA、羽田空港で自動運転バスを試験運用 特定条件下で完全自動運転

全日本空輸(ANA)は、BOLDLY、先進モビリティ、ビーワイディージャパンと協力し、大型電気自動運転バスによる従業員移動の試験運用を、羽田空港で実施する。

2月1日から12日までの土日を除く10日間、羽田空港の制限区域で従業員の移動用として運転している3台の循環バスのうち1台を、特定条件下で完全自動運転ができる「レベル3」で運用する。1周約2.5キロで、15分間隔で運転する。

車両はBYD製の大型電気バス「K9RA」で、自動操舵装置、EBS(Electronic Brake System)、GNSS 受信機、ジャイロセンサ、障害物センサ、走行制御コンピュータ、認識処理コンピュータを搭載している。乗車定員は57名であるものの、新型コロナウイルス対策で定員を半分とする。

国土交通省が自動走行用に試験的に作成した高精度3次元地図を使用し、安全性をはじめとした運用面での検証を行い、今後に向けた課題整理や具体的な業務設計につなげる考え。年内には乗客の乗り継ぎの利便性向上を目的とした試験運用、2025年には無人自動運転ができる「レベル4」での実用化を目指す。

ANAグループでは、2018年2月から羽田空港で電気自動運転バスの実用化に向けた実証実験を行っていた。

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