エアバス、2020年には566機の民間機を納入 受注残は7,184機

エアバスは、2020年に566機の民間航空機を、87の顧客に対して納入したことを明らかにした。4月に発表した生産調整計画通りの納入数となった。

内訳は、A220ファミリーを38機、A320ファミリーを446機、A330ファミリーを19機、A350ファミリーを59機、A380を4機。446機がA320neo、13機がA330neo、14機がA350-1000型機だった。移動制限に対応し、遠隔で納入に関わる作業を行う「e-delivery」方式を導入し、25%以上の機体をこの方法で納入した。

2019年には、A220ファミリーを48機、A320ファミリーを642機、A330ファミリーを53機、A350ファミリーを112機、A380を8機の863機を納入しており、約35%減少した。

受注機材数は383機で、内訳は、A220ファミリーが64機、A320ファミリーが296機、A330ファミリーが2機、A350ファミリーが21機。115機がキャンセルとなったことから、純受注数は268機で、受注残は7,184機となった。

エアバスのギヨム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は、「お客さまと協力し合うことで、この厳しい一年を進んでいくことできました。エアバスのチーム、顧客、サプライヤが一枚岩となって困難な状況に立ち向かった成果が今回の納入結果に表れています。また、航空機産業
の支援に貢献してくれたパートナー、政府に感謝します。2020年の納入状況をみると2021年の展望に期待する気持ちはありますが、しばらくは困難で不透明な状況が続くことを予想しています」とコメントした。