JTA、沖縄の離島めぐる遊覧フライト実施 歴代制服CAも

日本トランスオーシャン航空(JTA)は、那覇空港発着の遊覧チャーターフライト「JTAで行く美ら島遊覧飛行」を12月20日に運航した。

新型コロナウイルスによる減便が続く中、観光需要を喚起することを目的として企画したもの。当初は最大135席の販売を予定しており、ほぼ完売したものの、一部地域のGo To トラベルキャンペーンの除外に伴い、キャンセルが出たという。最終的には110名が搭乗し、33名が県外客だった。普通席では、1名利用では中央席を空席、2名利用では3席を用意するなど、新型コロナウイルスの感染拡大にも配慮した。Go To トラベルキャンペーンの適用後の支払い実額では、最安で6,500円(地域共通クーポン2,000円別)で参加でき、他社の遊覧フライトと比較すると割安だった。

搭乗口には、ボーイング737-800型機を再現した木製のコックピット「ミニレーター」を展示。歴代制服を着た客室乗務員や、フォトパネルと一緒に記念撮影する乗客の姿が多くみられた。

午後3時12分に那覇空港の11番スポットを出発。午後3時22分に離陸後、沖縄本島の西側を飛行し、名護市の西、伊是名島、伊江島、美ら海水族館、沖永良部島、伊江島、久米島、慶良間諸島を周遊するルートを飛行。冬の沖縄特有の曇り空だったものの、低い高度で飛行したため、島々をくっきりと眺めることができた。那覇空港には午後4時51分に着陸し、27番スポットに午後4時59分に到着した。機材はボーイング737-800型機の「ジンベエジェット」を使用した。

機内では、「ジンベエジェット」の発案者である佐々木敏文機長による誕生ストーリーや飛行機の豆知識などの解説、1978年1月から87年6月まで着用した2代目と、1987年7月から1999年3月まで着用した3代目の制服を着用した客室乗務員による撮影会、沖縄在来の柑橘類であるカーブチーを使用した「カーブチードリンク」の配布も行われた。

沖縄のファストフード店A&W(エイアンドダブリュ)の沖縄特製サンドイッチBOXを、軽食として提供した。A&Wとのコラボレーションは、ボーイング737-400型機の退役チャーターに次ぐもので、好評だったことから今回も採用したという。

JAL JTAセールスの佐々木正茂代表取締役社長によると、Go To トラベルキャンペーンの全国での一時停止に伴い、キャンセルが多く発生しているというものの、再開後には新商品の投入や、チャーター便の企画などを通じた需要喚起を行っていくという。