流氷観光船「ガリンコ号Ⅲ IMERU」、横浜港で公開 来年1月デビュー

オホーツク・ガリンコタワーは、流氷観光船「ガリンコ号Ⅲ IMERU」を横浜港で公開した。

「ガリンコ号Ⅲ IMERU」は、流氷観光船として運航する「ガリンコ号Ⅱ」の置き換えを目的として、大分・佐伯の三浦造船所で今年4月から建造していた。「IMERU(イメル)」はアイヌ語で「光」を意味する。竣工後、佐伯から尾鷲、清水を経て横浜港に到着していた。この後は銚子、石巻、八戸、十勝、根室、網走を経由して紋別へ向かい、11月22日には紋別港で内覧会を開く。

初代「ガリンコ号」は、1985年の実験終了に伴い、旧日本船用機器開発協会(現日本船用工業会)と三井造船が観光船に改造。1987年2月の就航当初の定員は32名だった。1988年に2階建てへと改造され、定員は70名に。1996年まで、のべ8万人以上が利用した。

2代目「ガリンコ号Ⅱ」は、流氷観光を目的として設計した初の観光船。宮城・石巻のヤマニシで建造された。総トン数は初代の4倍、定員も195名に大きく増員したほか、冷暖房完備の客室、自動販売機や売店も完備している。

そして今回建造された「ガリンコ号Ⅲ IMERU」は、総トン数370トン、全長45.5メートル、全幅8.5メートル、速力は16ノットで、定員は235名と2代目より40人増えた。

紋別市や旅行会社は、流氷観光の新たな目玉と位置づけて売り込む。2021年1月9日より運航を開始する予定で、今シーズンは2代目とともに運航する。