中央道、耐震補強工事で施工不良発覚 他の橋でも調査へ

中日本高速道路(NEXCO中日本)は、中央自動車道の石川パーキングエリア(PA)近くにかかる橋梁の耐震補強工事で施工した鉄筋コンクリート構造物の一部で、鉄筋が不足する施工不良がわかったと発表した。

施工不良が判明したのは、緑橋A1橋台(下り線側)で、鉄筋8本の不足と2ヶ所のひび割れを確認したという。NEXCO中日本がて施工不良箇所の再施工を行い、工事を受注した大島産業に損害賠償請求する。

また、一部しゅん功済みの原山橋、北原橋、絵堂橋、緑橋の一部でも、鉄筋が不足していることが疑われる下部工5基の追加調査を大島産業に指示した。NEXCO中日本でも鉄筋探査を行う。

しゅん功検査を行った、本線橋の天神橋、国立橋、大谷第二橋と跨道橋の原山橋、北原橋、絵堂橋の一部でも、書類の整備が完了していないことが確認されたことから、書類の再提出を指示した。

NEXCO中日本では、この工事は大規模な地震が発生した際に落橋や倒壊を防止するために橋梁の耐震補強を行ったもので、通常時の安全性には支障はないとしている。補強した橋台の一部にひび割れが発生していることから、応急措置として高速道路本線へのコンクリート片の落下を防ぐための防護を行っている。