香港とシンガポール、「トラベルバブル」に合意 調査会社は需要低迷続くと予測

香港とシンガポール政府は10月15日、旅行者の往来を可能とする「トラベルバブル」に合意した。

「トラベルバブル」は、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いている国・地域同士が、相互に隔離措置を免除し、往来を自由化する動き。11月もしくは12月にも開始する見通しで、入国時の隔離措置は免除される。

香港政府観光局は歓迎する声明を発表し、VRコンテンツ「360 Hong Kong Moments」を公開した。

航空分析会社のシリウムによると、10月の香港とシンガポールを結ぶフライト数は54往復にとどまり、供給座席数は34,000席程度、前年比約90%減だったという。アセンド・バイ・シリウムの航空アナリスト、ハーマン・ツェー氏は、「トラベルバブルは、キャセイパシフィック航空、シンガポール航空、スクートとによる運航便数の増加を促進する可能性はありますが、今後も利用意欲が低水準にとどまることから、当面は需要の低迷が続くものと思われます。」と分析した。