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西成はコロナ禍でどう変わったか?「ホテル来山」【はんつ遠藤の大阪・西成C級ホテル探検(2)】

西成の夜は閑散としていた

さて、西成の夜の飲食店はどうであろう?

コロナ禍においては全国的に夜の繁華街は閑散としている。そこで僕はまず、JRの線路の北側にある、ジャンジャン横丁へと向かった。というのは午後7時の時点で、かなりの西成の居酒屋・立ち呑み店がすでに閉店していたのだ。

10年位前にはまだ危険な雰囲気を漂わせていた高架下などは、ここ数年で驚くほどクリーンな雰囲気へと変わった。定期的に警察官も巡回していて、何かあれば対応している。ガード下を通り、ジャンジャン横丁へ。しかし、こちらも悲しいほどに閑散としていた。飲食店は、ところどころは空いているものの、お客がほとんど、いない。

通常であれば溢れんばかりの人で賑わう、どて焼きやおでんが人気の立ち呑み「のんきや」も、すんなりと入れるほど。もっとも、目と鼻の先にある新世界「づぼらや」も閉店し、街全体が寂しさに拍車をかけている状態である。

しかし、孤軍奮闘する店舗も

とはいえ、個店ベースでは奮闘している店舗も数軒存在した。

西成地区では、新しく居酒屋などの飲食店を始める方も少なくない。例えば2018年1月にオープンした「銀仁(ぎんじ)」。こちらは、YouTuberの投稿がきっかけとなり、今や西成で一番ブレイクしている立ち呑み店。

ご主人などの優しいキャラもあり、大評判だ。もちろん料理も旨く、「ポンチュー」など珍しきドリンクもいい。

また2019年8月にオープンした「スタンド八とり」。鶏焼き肉をセルフ、しかも立ち呑みスタイルで気軽に味わえる。

僕的にはミックス盛がイチオシ。こちらは朝9時から営業しており、午前11時まで「モーニングセット」(お好きなドリンク+ハーフ盛で500円)があるのも特徴。

とはいえ、まだまだ西成全体としては盛況には程遠いのが現状だ。今後はGo To トラベルキャンペーンが東京都民も対象になり、ゆくゆくは海外からの渡航も再開するであろう。もちろん新型コロナウィルスに気をつけながらも、早く以前のように活性化することを願うばかりだ。

■プロフィール
はんつ遠藤
1966年東京生まれ。早稲田大学卒。不動産会社勤務を退職後、海外旅行雑誌のライターを経て、フードジャーナリスト&C級ホテル評論家に。飲食店取材軒数は1万軒を超える。主な連載は「週刊大衆」「Ontrip JAL」「東洋経済オンライン」など。著書は「取材拒否の激うまラーメン店」(廣済堂出版)など27冊

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