JR東日本、首都圏の各路線で終電時刻繰り上げ 来春ダイヤ改正で

JR東日本は、来年春のダイヤ改正で、首都圏の各路線を対象に終電時刻の繰り上げなどを行うと発表した。

新型コロナウイルスの流行後、働き方や行動様式の変化を受け、首都圏の主な路線で30%以上利用者が減少している。特に深夜帯の利用が大きく減少していることから、終電時刻を繰り上げ、ホームドアやバリアフリー設備などの工事の時間帯を確保する。

人口減少に伴い、今後10年で鉄道工事の作業員数は現在の約7,000名から10〜20%程度減少する一方、工事量は2010年と比べて約1割増加している。多くの作業は終電から初電までの間に行っており、機械の搬出入などの時間を考慮すると、240分以上確保することが望ましいとしている。

利用状況を踏まえつつ、東京から100キロ圏内の路線で終電時刻を繰り上げ、終着駅への到着時刻を概ね1時頃とする。一部路線では初電時刻の繰り下げも行う。金曜などには必要により終電前に臨時列車を増発し、三密回避に配慮する。

今後、具体的なダイヤ設定の調整を進め、10月頃に内容を発表する。