桜開発、破産開始決定 負債総額2.5億円、東京商工リサーチ調査

東京商工リサーチ

東京商工リサーチによると、桜開発は8月6日、鹿児島地裁鹿屋支部より破産開始決定を受けた。負債総額は約2億5,000万円。

桜開発は、かつて大隅半島随一の百貨店だった桜デパートの関連会社として設立。「桜観光」として手掛ける旅行業を主体に、呉服販売、建設、不動産賃貸、インターネットプロバイダー関連事業、携帯電話販売など幅広く事業を展開し、2008年2月期には、売上高約16億800万円を計上していた。

2007年から事業再編に着手し、呉服と建設部門を会社分割で切り離したほか、IT事業や携帯電話販売から撤退し、2015年頃から旅行業と不動産賃貸に特化。2018年2月期の売上高は約6億3,000万円にまで落ち込んでいた。2018年4月には旅行業を、高山三幸観光のグループ会社である希に譲渡し、保有する不動産の売却を進めていたものの、負債を処理できる目途が立たなかったという。