「Go Toトラベルキャンペーン」、7月22日から先行実施 まずは旅行代金の割引から、既存予約分も対象に

赤羽一嘉国土交通大臣は7月10日、定例会見で、「Go Toトラベルキャンペーン」を7月22日から先行実施することを明らかにした。

Go Toトラベルキャンペーンは、旅行代金の半額、1人1泊あたり最大2万円相当を政府が補助する取り組み。そのうち7割が旅行代金の値引き、3割を旅行先で利用できるクーポンとして配布する。

開始時期を大幅に前倒し、7月22日以降に開始する旅行から、まずは旅行代金の割引のみを先行的に開始する。地域共通クーポンについては、一定の準備期間が必要となることから、9月以降に開始する旅行から導入する。このため当初は、旅行代金の35%相当が割引になることになる。

割引価格での旅行の販売は、7月27日以降に、旅行業者や予約サイト、宿泊施設の予約システムなどで、準備が整った事業者から開始する。

すでに予約済の旅行について、旅行者間での公平を期す観点から、割引の対象とする。旅行者は旅行後に、申請書と領収書、宿泊証明書、個人情報同意書を事務局に郵送やオンラインで申請し、割引分をクレジットカードへの返金か銀行振り込みで還付する手続きを行う必要がある。地域独自の観光キャンペーンとの重複適用も認める。

赤羽大臣は、約40の道府県で展開している独自の観光キャンペーンが好評であり、国民の関心が高いことや、観光関連業界や地域関係者から多客期である夏休みを支援対象にしてほしいという強い要望があったことから、前倒しを決めたとした。

運営業務は、日本旅行業協会(JATA)や大手旅行会社から構成される、ツーリズム産業共同提案体に委託することを決めた。提案額は約1,895億円で、上限として設定した金額より約400億円少なかった。