JAL、広州へチャーター便運航 駐在員など渡航、現地では14日間隔離

日本航空(JAL)は、東京/成田〜広州線でチャーター便をきょう7月10日、運航した。

華南地区の日系企業の駐在員が渡航するため、現地の商工会などが主導して運航したもの。新型コロナウイルスの感染拡大に伴って一時帰国をしていた駐在員などが、現地に戻れない状況が続いていたという。東京/成田発のみ乗客を乗せ、広州発は貨物のみを搭載して運航する。

広州行きのJL8875便には、乗員12人と乗客159人の計171人が搭乗。ボーイング787-9型機で運航し、ビジネスクラスは満席となった。搭乗前には検温を実施。中国当局の規定により、体温が37.3度以上の場合には搭乗ができないものの、該当者はいなかった。午前10時10分に出発し、午前10時30分に離陸、広州には午後1時25分に到着する予定。機内ではボックスミールの機内食を提供する。到着後には14日間の政府指定のホテルで隔離が要請されている。

東京/成田行きのJL6768便には、衣類や工業部品など22トンの貨物を搭載する。そのうち21トンが北米行きの貨物だという。広州をきょう午後3時15分に出発し、東京/成田に午後8時30分に到着する見通し。

JALは現在、東京/成田〜大連線を週2便運航している。コロナ後の日系航空会社による、中国へのチャーター便の運航は初めてで、中国民用航空局(CAAC)が5月25日に公表した、中国国内の工場を稼働させるための商用チャーターに関する枠組みに基づいて運航した。(隔離場所についての記述を修正しました)