JAL、羽田空港T1北ウイングで新型自動チェックイン機と手荷物預け機の供用開始

日本航空(JAL)は7月1日、羽田空港の同日より運用を再開した北ウイングで、「JAL SMART AIRPORT」の取り組みの一環として設置工事を行っていた、新型自動チェックイン機と自動手荷物預け機の供用を開始した。

「JAL SMART AIRPORT」は、(1)スムーズにご移動いただけること、(2)落ち着いてお手続きいただけること、(3)お手続き方法の選択肢が豊富であること、(4)ニーズに合わせたサポートがあること、(5)「旅全体」へサポートがあることの5つをコンセプトに、飛行機にスマートに搭乗できる仕組み。

新型チェックイン機では荷物の預け入れタグを印字でき、自動手荷物預け機でスムーズな預け入れが可能だ。これにより、繁忙期には30分ほどかかっていたこれらの手続きに要する時間は、わずか5分ほどに短縮される。

多くの人が利用する自動チェックイン機はこまめに消毒を行い、自動チェックイン機の横や保安検査場、搭乗口などに設置している消毒液を乗客自身が利用できる。係員と接する機会を最小限に抑えられる。

これまで係員はマスクとフェイルシールドを着用していたものの、マスクのみを必須とする形に変更した。発熱などがみられる乗客には、フェイスシールドを着用して対応するという。乗客と近い距離で対応するカウンターにはアクリルパネルを設置している。羽田空港の一部カウンターには、アクリル板を整備士が勤続で補強したパネルを設置。風が強い場所には強度の高いものを重点的に設置している。

JAL空港企画部旅客・制度企画グループの大西康晴アシスタントマネージャーによると、従来カウンターにいたスタッフは、ロビー内に配置して困っている乗客を支援するといい、自動化したことで人員を削減しているわけではないという。

改修工事は新型コロナウイルスの影響で遅れており、9月末のグランドオープンを目指している。札幌/千歳・大阪/伊丹・福岡・沖縄/那覇の各空港への展開も見込んでいる。