コロナ不安残るも、多くの航空会社の燃油サーチャージがきょうからゼロに ソウル往復6千円台や特典航空券に注目【コラム】

チェジュ航空のセール運賃は破格に ソウル往復6千円台

チェジュ航空(ボーイング737 MAX 8)

現在セール中のチェジュ航空の総額料金は、燃油サーチャージの徴収がなくなると、ソウルまで往復総額6,000円台に。

変更・払い戻しのフレキシビリティが少ない(変更のみ1回可能)点には要注意だ。空港アクセスのほうが高くなってしまう気もするくらいには格安な航空券、平常時なら”買い”なのだが。

特典航空券のお値打ち感が際立つ、”諸費用910円”も

では、サーチャージ撤廃前後の航空券を眺めてみよう。

燃油サーチャージがないJAL国際線特典航空券のハワイ・ホノルル、エコノミークラス往復は、必要な諸費用が6,650円となった。いまの情勢を見るに非現実的な日程とはいえ、40,000マイルで発券できるのも魅力的といえる。

ただ、JAL国際線特典航空券は空席状況に応じて必要マイル数が変動することや、変更が不可であること、払い戻し手数料が必要なことなどに留意が必要だ。

ちなみに、片道発券も可能で、ホノルルから羽田までの片道特典航空券の場合、諸費用は910円になる。もちろんホノルルに入る際に各種費用が徴収されるわけだが。

東南アジア方面の有償航空券は約1万円値下げ

東京発シンガポール往復の航空券を例に取ると、燃油サーチャージがゼロになる前はANA・JALともに標準的な価格(総額6~7万円程度)だった。

ゼロになった6月1日からは、運賃はそのままで燃油サーチャージがゼロ(航空会社の徴収する航空保険特別料金は徴収)となり、東南アジア方面では約1万円ほど総額料金が値下がりしたということになる。

マイレージラン(上級会員修行)などで昨今浸透しつつある「OKA-SINタッチ」なども、1冊あたり概して約1万円値下がりするということになる。繰り返すが、いつ各国に入国できるようになるかは不透明だ。

番外編~ANAの海外発券を見てみる~

番外編として、いずれも新型コロナウイルスの感染拡大前から設定があった運賃だが、筆者が注目している航空券を紹介しよう。

ANAのハノイ発券、チェンナイ発券のエコノミークラス東京往復はそれぞれ、燃油サーチャージ変更前はそれぞれ総額2万円台、3万円台であった。燃油サーチャージ変更後はというと、画像のとおり。

ハノイ発券の東京往復は、同じ運賃が継続し、燃油サーチャージ引き下げ効果で、往復1万円台に下落した。一方、チェンナイ発券は、設定されていた予約クラス「L」が照会できなくなり、運賃が高い予約クラスが表示されるようになった。昨今の情勢を鑑みるに、割引運賃の設定取りやめといったこのような運賃変化も仕方ないかもしれない。

燃油サーチャージが下落したとはいえ、まだまだ航空券の価格には変動要素があり、航空券が高くなってしまう可能性も否定できない状況だ。自由に海外旅行ができないため、航空券の購入も慎重にならざるを得ない。しばらく辛抱は続きそうだ。

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