ヒルトン、中国本土の全ホテルで通常営業再開

ヒルトンは、5月8日より中国本土の全てのホテルで、通常営業を再開した。

地元政府が定めた、新型コロナウイルスの感染防止の要件を厳格に守り、清掃頻度を上げるほか、利用者の体温測定や旅行履歴の登録などを行う。食材の購入経路などが追跡できる衛生管理システムも採用している。

客室は、ライトのスイッチ、ドアノブ、テレビのリモコンなどを含めた消毒を強化し、ペンや紙、サービスカタログなどの配置を取りやめる。一部はデジタルで置き換えるほか、オンデマンドで利用できる。清掃後の客室のドアにはシールを貼り、清掃後に誰も立ち入っていないことをわかるようにする。フィットネスセンターは、一度に利用できる人数を制限した。玄関などには消毒ステーションも設置する。

ヒルトンは、ライゾールなどを製造するRBグループやメイヨー・クリニックと協力し、宿泊客が清潔で安全な体験ができるよう、アップグレードされた除菌作業のワークフローとチームメンバーのトレーニングを開発するとしている。

アラン・ワッツアジア太平洋地域社長は、「ここ数か月大変厳しい状況が続きましたが、中国本土の全ホテルでの営業再開は、ビジネス回復に向けての重要なマイルストーンであり、本日の発表に至ったことは大変嬉しく思います。中国では、国内旅行需要は徐々に回復傾向にあり、アジア太平洋地域でも規制緩和が開始されたことから、回復の兆しが見えてきました。また、RB 社、メイヨー・クリニックの協力のもと、『ヒルトン・クリーンステイ』プログラムを導入し、業界をリードする新たな衛生・消毒基準をもって、お客様に安心してホテルをご利用いただける日が来ることを楽しみにしています」とコメントしている。

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