国交省、羽田空港発着枠政策コンテストの結果発表 下地島と三沢はトライアル運航

羽田空港第2ターミナル

国土交通省は、羽田空港発着枠政策コンテストに応募があった7空港の提案を評価し、発着枠の配分方針を決定した。

割り当てる発着枠は5枠で、上位だった鳥取、石見、山形、大館能代の4路線は各路線に1便ずつ配分する。残りの1枠は、5位の三沢と6位の下地島がわずか3点と僅差であったことから、それぞれ1年間のトライアル運航を実施し、有識者が実績を評価した上で、最終的な配分先を決定する。

運航する航空会社は、鳥取と石見、大館能代は全日本空輸(ANA)、山形と三沢は日本航空(JAL)、下地島はスカイマーク。

運航開始は10月25日からを予定している。トライアル運航期間は2021年3月末から2022年3月末とし、2020年冬スケジュールと2022年夏スケジュールも、準備のための暫定運航を認める。

羽田空港発着枠政策コンテストは、羽田空港に発着する総便数が3便以下の路線の増便、直近3年間の旅客平均が50万人程度の路線、新規路線の開設に限り、地方公共団体などと航空会社による共同提案として受け付けていた。配分期間は2020年冬スケジュールから2022年冬スケジュールまでの3年間で、2023年夏スケジュール以降は、取り組みや成果を検証し、2年間の継続使用やコンテストの再実施を検討するとしている。山形、鳥取、石見の3空港は、2013年に行われたコンテストでも、発着枠が配分されている。