カンタスグループ、国際線の運航停止を7月末まで延長 5.5億豪ドルを追加調達

カンタス航空(ボーイング787-9型機)

カンタスグループは5月5日、運航停止期間を延長するとともに、資金調達を行ったことを明らかにした。

カンタス航空とジェットスター航空は、国内線とトランス・タスマン路線は6月末、国際線は7月末まで運休を継続する。現段階で、新型コロナウイルスの感染拡大前と比較し、国内線は約5%、国際線は約1%の運航に留まっている。国内旅行の一部が再開される可能性があるものの、初期の需要を予測することは困難で、状況を注視し、供給量を増やすとしている。

また、保有するボーイング787-9型機3機を担保として、5億5,000万豪ドルを調達した。3月にも同様に、ボーイング787-9型機7機を担保に、10億5,000万豪ドルを調達している。航空機資産は現段階で27億豪ドルで、これらを担保に必要に応じて資金を調達するという。

従業員の一時帰休期間は、少なくとも6月末まで延長する。年次休暇や長期勤続休暇を早期に消化させる。福利厚生の提供は継続する。

2020年度の燃料は100%ヘッジしており、ヘッジ損失が発生する見通し。4月上旬に9月までのポジションを解消しており、4月下旬のさらなる原油価格の下落は回避できたとしている。