WBFホテル&リゾーツ、民事再生法の適用を申請 負債総額約160億円、東京商工リサーチ調査

東京商工リサーチによると、WBFホテル&リゾーツが4月27日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請した。即日で監督命令を受けた。

関西の中堅旅行会社のホワイト・ベアー・ファミリーのグループ会社として、2009年12月に設立。資本金は600万円で、従業員数は1,049人。東京、大阪、京都、北海道、福岡、沖縄など日本各地に、ビジネスや観光向けのホテルを展開。2019年3月期の売上高は47億8,428万円だった。主要取引金融機関は北洋銀行、北海道銀行、北陸銀行、日本政策金融公庫。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、2月以降、宿泊客のキャンセルが相次ぎ、計画を下回る推移を強いられていた。多額の銀行借入金による金利負担が重く、金融機関と返済条件の緩和などを協議していた。新型コロナウイルスの収束の見通しが立たないことから、民事再生法の適用を申請した。民事再生法の適用の申請はWBFホテル&リゾーツのみで、他のグループ会社やホテルは現在も営業を続けているという。

負債総額は160億円。すでに複数の企業から再建支援の表明を受けており、スポンサー企業を選定することを予定しているという。