コロナ軽症者の宿泊施設受け入れ可能施設、837施設に拡大 楽天調査

楽天が行っている、宿泊予約サイト「楽天トラベル」に加盟する、全国の宿泊施設に対して新型コロナウイルスの無症状者や軽症者の受け入れに関するヒアリングに、4月11日午後6時現在で837施設が可能であると回答したことがわかった。総客室数は111,175室。

都道府県別では、東京都が35,759室、大阪府が18,021室といずれも1万室を超えた。それ以外もおおむね1,000室を超えている道府県が目立つ。富山県と奈良県の受け入れ可能施設はみつかっていない。

楽天によると、宿泊施設へのヒアリングは4月5日午前から電話で行っている。具体的な条件を示さず、受け入れの要請があった場合に貸し出しが可能かを調査した。楽天トラベルで通常予約を受け付ける際に徴収している手数料は徴収しないといい、自治体からの要請があれば施設を紹介するという。楽天トラベルのウェブサイトによると、登録施設数は36,393軒。

三木谷浩史代表取締役会長兼社長は、個人で保有する、ザ パーク フロント ホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの全598室に、無症状や軽症者を受け入れるために無償で提供することを大阪府の吉村洋文知事に申し入れている。

新型コロナウイルスの無症状者や軽症者、PCR検査の結果待機者の受け入れは、東横インやアパホテルが、東京都、千葉県、神奈川県、愛知県で行っている。

楽天では、行政や自治体向けのウェブサイトを設け、問い合わせを受け付けている。