航空各社、入社式をオンラインで開催 新型コロナ影響

航空各社は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、入社式をオンラインなどで実施した。

ANAグループは、羽田空港の格納庫で予定していたグループ合同入社式を中止した。グループ38社、3,686人の新入社員が参加する予定だった。ANAホールディングスの片野坂真哉代表取締役社長は、過去の事故や飲酒問題に触れ、「安全が全て」と強調。新型コロナウイルスによる環境変化の中でも、「全役職員が結集し、知恵を絞り乗り越えてきた。そして、今我々の目の前にある危機を乗り越える一員として、皆さんが仲間入りする」と激励した。

JALグループも、羽田空港の格納庫で入社式を予定していたものの、集合型での開催を取りやめ、ライブ生配信で開催した。グループ約40社、約2,000人の新入社員が参加する予定だった。赤坂祐二代表取締役社長も、安全についてや新型コロナウイルスについて触れ、「これまでの経験、特に、イベントリスクを契機に経営破綻に至った痛恨の反省をもとに、常にこうしたリスクに備えるため、いかなる時も決して油断せずこつこつと努力を重ねてきた。ただ今回は、これまでの備えを一気に使い果たすほどの大打撃を受ける可能性がある。」とした上で、「現在をしのぎ、次の反転攻勢に向け、抜かりない準備を行っていかなければなりません」と、自信と誇りを持つよう促した。

スカイマークも入社式はオンラインで実施し、パイロット19人、客室乗務員79人、旅客職42人、整備18人、ランプハンドリング15人、事務系スタッフ6人、技術系スタッフ11人の計190人が参加した。佐山展生取締役会長は、「定時運航率だけでなく、すべてにおいて全員でナンバーワンを目指そう。」と挨拶した。(写真は昨年の様子)