JAL、全部門で新制服の着用開始 客室乗務員は11代目

日本航空(JAL)は4月1日、全部門の制服を刷新した。

新制服への刷新は、2018年8月に発表。2019年1月から、3案を発表し一般投票による意見を募集し、同7月に正式に決定していた

運航乗務員や客室乗務員のほか、地上係員や整備士など全ての職種が対象。客室乗務員と地上係員の制服はクリエイティブディレクターの江角泰俊氏、整備士のカバーオールとグランドハンドリングスタッフの作業衣はデサントジャパンがデザインした。雨衣や防寒衣などのアウター類はモンベル製。

客室乗務員と地上係員の制服のデザインテーマは「ハイブリッドビューティ」で、「鶴をイメージしたJALの上品さ、優雅さ、エレガントさ」をイメージの核とした。

客室乗務員のワンピースは鶴の流線型をあらわす立体的なシルエット。ベースカラーはチャコールグレーとした。袖の形状は、航空会社の制服としては珍しいバルーンスリーブ。新たに女性用パンツスタイルを導入し、ワンピースと並んだ際に同じバランスとなるよう工夫されている。客室乗務員の制服は11代目となる。

地上係員の制服は、鶴をイメージした曲線的フォルムによりエレガントさを表現しつつ、さまざまな動きでも美しい所作を維持できるようパターンメイキングを工夫した。新たにワンピーススタイルを導入し、構築的で現代的な美しいシルエットでありながら、動きやすさを追求した。地上係員の制服は客室乗務員と見分けがつくよう、ベースカラーをダークネイビーとしているほか、スカートに赤いラインを入れて違いを持たせている。

ジャケットとワンピースには異素材使いのハイブリッド手法を用い、脇の部分が伸縮性のあるリブ素材となっている。制服はグループ各社同じで、スカーフの色のみ異なる。

運航乗務員の制服は、従来と同様の伝統のデザインとしつつも、動きやすさを重視したパターンの変更などにより、機能向上を果たした。ジャケットがシングルボタンとなった女性用専用デザインも新たに導入しており、従来のネクタイに代わってスカーフを着用する。

整備士とグランドハンドリングスタッフも、ロゴの鶴丸をイメージした大胆な切り替えのデザインで、立体的かつスタイリッシュなシルエットを実現。美しく機能的な「パフォーマンスギア」となった。豪雨・吹雪などの厳しい気象条件から身を守る優れた機能性と高い耐久性を実現しつつ、無駄を省き、使いやすさを突き詰めることで生まれる機能美を備えた。カラーは墨色とし、鋭い洞察力、安心・安全への決意を表現している。

グランドハンドリングスタッフの作業衣も、整備士と共通したデザイン・品質・機能とし、カバーオールに加え、多様な働き方に対応できるセパレートタイプの作業衣を新たに導入した。加えて、酷暑への対応としてポロシャツを取り入れる。