中国・韓国から日本への入国制限強化開始 航空便乗り入れ2空港に、査証免除停止なども

首相官邸

日本政府は、新型コロナウイルスの感染が拡大する、中国や韓国からの入国者に対する検疫の強化と、査証制限、航空便の乗り入れ制限を開始した。

香港やマカオを含む中国と韓国からの入国者には、検疫所長が指定する場所で2週間待機し、国内で公共交通機関を使用しないことを要請する。航空機の到着は、成田国際空港と関西国際空港に限定する。

日本と香港を結ぶ航空会社は、全日本空輸(ANA)、キャセイパシフィック航空とキャセイドラゴン航空、香港エクスプレス航空が運航を停止する。日本航空(JAL)は日本発の片道のみ運航し、現地発を欠航とする。

日本と韓国を結ぶ航空会社は、ANAやアシアナ航空、イースター航空、ティーウェイ航空、エアプサンなどは運航を停止する。JALは東京/成田〜ソウル/仁川線の臨時便を運航し、東京/羽田〜ソウル/金浦線を運休する。チェジュ航空は乗り入れ便を制限する。大韓航空はソウル/仁川〜東京/成田〜ホノルル線の1便のみの運航を継続する。

また同時に、中国と韓国にある日本国大使館・総領事館で発給された一次・数次査証の効力を停止するとともに、香港とマカオ、韓国に対する査証免除措置を停止した。これにより事実上、日本と中国・韓国間の自由な往来はできなくなる。いずれも期間は3月31日までを予定している。

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