「グランド・プリンセス」号、今後の航行は当局の指示待ち 乗客には薬の処方などの情報収集

プリンセス・クルーズ

プリンセス・クルーズは現地時間3月6日午後5時(日本時間7日午前10時)に声明を発表し、クルーズ船「グランド・プリンセス」号に乗船中の乗員乗客45人の新型コロナウイルスの検査の結果、21人から陽性反応があったことを明らかにした。

内訳は、乗員19人と乗客2人だった。アメリカ疾病対策センター(CDC)から船上の医師に通知され、検査した乗員乗客に結果を報告する過程にあるという。21人は部屋に隔離された状態を継続する。

現在、「グランド・プリンセス」号はカリフォルニア州沖に停泊しており、当局から今後の航行についての指示を待っているという。日本を含む54国籍の乗員1,111人、乗客2,422人の計3,533人が乗船中だといい、乗客にはインターネットと電話を無料提供し、室内に留まるよう求めている。乗客には薬の処方の必要性など、個々のニーズに関する情報を収集している。

「グランド・プリンセス」号では、2月11日から21日にかけて運航した、サンフランシスコ発着のメキシコクルーズに乗船していた2人の乗客が新型コロナウイルスに感染していたことがわかっている。1人が死亡し、もう1人も重篤な状態が続いているという。船はその後、ハワイクルーズに出発しており、一部日程を切り上げて、カリフォルニア州沖に停泊している。

親会社のカーニバル・コーポレーションとプリンセス・クルーズでは、現地時間3月7日にメディアコールを開催し、詳細を報道陣に発表する見通し。

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