航空業界へのコロナウイルスの影響は一時的 OAG見解

OAG

航空調査会社のOAGは、コロナウイルスによる航空業界への影響は一時的であるとの見解を示した。

2003年に発生したSARSの際にも、世界中でキャパシティが減少したものの、2004年には7.4%、2005年には4.8%の平均成長率を遂げ、アジア太平洋地域ではさらに増加しており、過去5年間の平均成長率2.5%よりも高い結果だったという。西アフリカで主に発生したエボラ出血熱でも、同様の傾向がみられた。

中国発着で欠航となった便は、2週間前と比べて週25,000便以上に及び、国際線では586,000席の供給が減少したという。1月20日と2月3日時点の供給座席数を国別に比較すると、タイや香港、シンガポール市場では30%を超える減少幅だった。航空会社別では、中国東方航空が国際線の供給座席数を30%以上減らしているものの、中国南方航空は5%台にとどまっている。

OAGのディアドラ・フルトン氏は、「今回の危機による航空業界への最終的な影響を現時点で予測することはできませんが、過去のトレンドからも、通常は混乱のピークから約6か月後までに回復し、航空旅行需要の回復力に伴って、成長率もいずれ回復する。」とコメントした。

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