病気と闘う子どもに“北極旅行”プレゼント ユナイテッド航空、成田から特別フライト

ユナイテッド航空は12月11日、病気と闘う子供たちとその家族を招待して、成田空港発“北極行き”の特別フライトを実施した。

「ファンタジー・フライト」と称したこのイベントは、ユナイテッド航空が20年以上に渡って北米の各都市などでチャリティーとして実施しており、今年は世界3か国16都市で実施する。日本では2018年に初めて成田空港で実施し、今回が2回目。約120人の社員が協力して開催された。

イベントには、病気と闘う子どもたちを支援する、「Shine On! Kids(シャインオン!キッズ)」と「Make-A-Wish Japan(メイク・ア・ウイッシュ オブ ジャパン)」の2つのNPO団体から35人の子どもと保護者など、合わせて95人が参加。成田空港でスタッフから“北極行き”の搭乗券などを受け取った子どもたちは、インスタントカメラで“証明写真”を撮影。パスポートに見立てたメモ帳に貼り付けて“出国審査”を通過した。

ゲート前で出発を待つ参加者の前に登場したのは、マクドナルドのマスコットキャラクター「ドナルド・マクドナルド」。参加者を巻き込んだパフォーマンスで場を盛り上げた。

「レインディア・エクスプレス(トナカイ特急)」と名付けられた北極行きUA2811便(ボーイング777-200ER、機体記号:N209UA)は客室乗務員によるアーチで機内に迎えられた参加者を乗せ、午後1時20分頃に成田を出発した。クリスマス仕様に装飾された機内では、ウクレレを持った客室乗務員がクリスマスソングを披露。子どもたちも一緒に歌って楽しんだ。

約1時間の周遊飛行を終え、UA2811便は成田に到着。北極に見立てたカウンターでパスポートにスタンプをもらった子どもたちを、サンタクロースが迎えた。クリスマスプレゼントを受け取った子どもたちは、嬉しそうな様子でサンタクロースと記念写真を撮っていた。

長距離の移動が難しい子どもたちに“北極への旅”をプレゼントした「ファンタジー・フライト」。イベント総責任者の菅原敦成田空港整備部長は、「笑顔いっぱいのイベントになったと思う」と振り返った。

▲子どもたちに配られた“北極行き”搭乗券と“パスポート”

▲パスポートに見立てたメモ帳にサインする男の子

▲機内で人形劇を披露する客室乗務員

▲客室乗務員がクリスマスソングを歌って機内を盛り上げた

▲客室乗務員とふれあう女の子

▲操縦室での記念撮影に応じるスタンレー・スノー機長(右)とリサ・ベレンテ副操縦士

▲“北極”に到着した参加者の親子を大勢のスタッフが迎えた

▲“北極”に到着した参加者を歌で歓迎するスタッフ

▲サンタクロースからプレゼントを受け取り喜ぶ女の子

▲北極を模したコーナーでクッキーデコレーションを楽しむ親子

▲参加者の女の子と交流する客室乗務員