ANA、排ガスが原料のバイオ燃料使用したデリバリーフライト実施

全日本空輸(ANA)と三井物産は、排ガスを原料とする航空燃料を使用したデリバリーフライトを、10月30日に実施した。

製鉄所や製油所などの排ガスからエタノールを製造する、世界で唯一のガス発酵技術を持つ、LanzaTechが製造した排ガスを原料とする、サステナブル航空燃料(SAF)を使用した。ANAは、2021年以降にアメリカで製造・供給を予定する、エタノールを原料としたSAFをLanzaTechから購入することに合意している。国際航空運送協会(IATA)は、バイオジェット燃料からSAFへ呼称を変更している。

今回のデリバリーフライトは、アメリカ・ワシントン州のエバレットから東京/羽田へ実施。ANAはSAFを精油所から輸送し、ブレンディングや品質検査も主体となって行った。

さらに、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が掲げる、国内でのSAFの商用化を念頭に置いたサプライチェーン構築に向けた検証に、ANAと三井物産、JXTGエネルギーが共同で参画し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みを加速する。

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