日産観光、貸切バス・旅行業を茨城交通に譲渡へ 経営行き詰まりか

日産観光

茨城交通は、日産観光から貸切バス事業・旅行業の事業を譲受する国土交通省の認可などが前提で、来年1月1日にも譲受完了を目指す。

茨城交通は茨城県を中心に、バス事業や旅行業を展開。みちのりホールディングス傘下企業として、5月に同じくみちのりホールディングス傘下の日立電鉄交通サービスを統合している。

一方、日産観光は水戸市に本社を置き、貸切バスや旅行業を展開。今年4月には東京・大崎と水戸を結ぶ高速路線バスの運行を開始していたが、わずか3ヶ月で運行休止に追い込まれていた。

また、厚生労働省が公表している「公益事業に関する争議行為の予告」において、日産観光労働組合は、4月26日、7月19日・31日、9月20日に、賃金支払(賃金遅配の改善)などを求めストライキなどの争議行為を行う旨の通知をしていたことが明らかになっている。短期間に複数回、同一の要求事項の争議行為の予告がなされるのは極めて異例。

茨城交通は、「日産観光の全従業員の雇用は茨城交通にて継続され、営業所や車両その他事業運営に必要な資産は当社に承継される」としている。

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