外務省、スペイン・バルセロナでの治安悪化でスポット情報 殺人事件は倍増

外務省海外安全ホームページ

外務省は、スペイン・バルセロナでの治安悪化に関する注意喚起を求めるスポット情報を発出した。

カタルーニャ州警察が、バルセロナ市で殺人や強盗事件などが増加し、治安が悪化している旨を発表したことによるもの。渡航・滞在する人に対し、多額の現金・貴重品を持ち歩かないことや、人通りの少ない時間帯・場所への外出を避けるなど防犯対策を徹底し、安全を確保するよう求めている。

バルセロナでは、昨年と比べて殺人事件は倍増、強盗事件は約30%増加している。今年には、外国政府高官がひったくり被害に遭った際に転倒し、頭部を強打して死亡する事件や、高級腕時計を奪われ負傷する事件が発生している。日本人も、ひったくり被害に遭った際に転倒し骨折する重傷を負ったり、旧市街を観光中に5~6人の集団に引きずり倒され、金品を奪われる強盗致傷事件の被害に遭っている。

防犯対策として、スマートフォンなどを取り出す際には周囲に不審人物がいないか注意すること、高価な腕時計を着用しないこと、荷物を車道側の手で持たないことなどを挙げている。