エアソウルの”激安乗り放題パス”は本当にトクなのか検証してみた【橋賀秀紀のフカボリ!】

エアソウル

これは単にソウルを往復しているからダメなのであって、せっかく沖縄/那覇線もあるのだから、ソウルと沖縄両方にいってみた場合にはどうでしょうか。

そこで、ソウル/仁川→沖縄/那覇→ソウル/仁川→東京/成田→ソウル/仁川→沖縄/那覇…というループを考えてみます。

この場合、ソウル/仁川から東京/成田の往復とソウル/仁川から沖縄/那覇の往復の航空券以外の諸経費が162,700ウォン(約14,995円)、ノーショーペナルティが100,000ウォン(約9,216円)。先ほどと同様に成田で旅をスタートさせて計7回ソウルと沖縄に行った場合のコストは138,552円。1回あたりのコストは19,793円。ソウルと沖縄の両方に行ってこの価格ですから安いといえば安いのでしょうが、土日だけで両方行くことは不可能なので、勤め人にはやや非現実的なシミュレーションといえます。

ではもう世の中のしがらみを絶ち、ソウル/仁川→札幌/千歳→ソウル/仁川→沖縄/那覇→ソウル/仁川…というループを繰り返したとしましょう。最初は東京/成田からスタートして最後に東京/成田に戻るところまでは同じです。もちろん、ソウル/仁川から札幌/千歳も沖縄/那覇も日帰りで往復できますが、マイレージが貯まらないのに日帰りをしても仕方がないので、とりあえず1日1フライトというしばりにしました。計47日ありますので計44フライト。千歳と沖縄にそれぞれ11回ずつ行く計算となります。

ソウル/仁川→札幌/千歳→ソウル/仁川→沖縄/那覇→ソウル/仁川と利用した場合にかかる費用が145,500ウォン。計11回で1,600,500ウォン。これにパス代、最初の東京/成田→ソウル/仁川の航空券とラストのソウル/仁川→東京/成田の航空券を足すと6,110円+1,938,900ウォン(約184,726円)となります。

しかもこれらは希望する日の便がすべてとれたと仮定した最善のシナリオとなる。実際にはこれほどうまくはいかないでしょう。となると最初に想起するほどおいしいとはいえないことがわかります。

と検証の結果はなかなか厳しいものにはなりましたが、こうした面白い商品を出すエアソウルの姿勢は評価したいと思います。

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