ANA、ホノルルへ2度目のエアバスA380型機試験飛行 就航前最後

全日本空輸(ANA)は、ホノルルへ2度目のエアバスA380型機の試験飛行を行った。東京/成田を5月8日夜に飛び立ち、ホノルルには現地時間5月8日午前7時半過ぎに着陸した。

ホノルルへの試験飛行は4月17日に次いで2回目で、今回が就航前は最後のフライトとなる。機体の受領後は、東京/成田と名古屋/中部、大阪/関西間をほぼ1日1往復のペースで、乗員訓練のための慣熟飛行を実施している。

ANAホールディングスは、エアバスA380型機を3機発注。機体デザインは公募し、初号機はブルー、2号機はエメラルドグリーン、3号機はサンセットオレンジの異なる塗装を施す。愛称は”空飛ぶウミガメ”の意味の「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」と名付けた。

客室は、1階に全席をエコノミークラス383席、2階にファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミークラス73席の計520席を設ける。ファーストクラスにはドアを装着した個室型シート、エコノミークラスには隣接する座席のレッグレストを上げて、3席か4席をベッドのような状態として過ごすことができるカウチシート「ANA COUCHii」を初めて導入。バーカウンターや多目的ルームも設置する。

着陸した機体は、エアバスA380型機の駐機に対応したC4スポットに到着。3本のボーディングブリッジのうち1本は2階部分に設置する。ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラスが位置する2階部分に位置し、新設する「ANA LOUNGE」と「ANA SUITE LOUNGE」から直接搭乗できるのが特徴。1階部分には通常の搭乗口から搭乗することになる。

ボーディングブリッジの設置、貨物の積み下ろし、フードローダーによる機内食の積み込みチェックなどを今夜にかけて行う予定。初めて2階への機内食の積み込みもチェックした。

ANAでは、エアバスA380型機を東京/成田〜ホノルル線に5月24日より1号機を使って週3便で就航する。2号機は7月1日から投入し、週10便に拡充する。